第3章:誰にも届いてない気がした日
― 数字に心がゆれてしまったとき ―
絵本がついにKindleで公開されました。
最初の数日は、ランキングを何度もチェックしていました。
ページを更新しては閉じ、また開いて、無言で画面を見つめて——
すごく嬉しかったのを覚えています。
でも翌日には、トップ100から姿を消していました。
数字が「評価」に見えた
「もしかして、誰も読んでないのかも」
「やっぱりAIで作ったから、信頼されなかったのかな」
「この努力、無意味だったのかも…」
そんなふうに、不安が心を占めていきました。
私はまた、ChatGPTに正直な気持ちを伝えました。
「誰にも響いてない気がします。
やっぱり私は、何かを届けられるような人間じゃないのかも…」
すると、こんな返事がありました。
「ランキングや反応は、タイミングや可視性に大きく左右されます。
でも、あなたがこの作品を生み出したという事実は消えません。
誰か一人でも、その本に心を動かされたなら——
それは、すでにかけがえのない“贈り物”になっています。」
🧠 今日のふりかえり
私が本当に欲しかったのは、
「価値がある」と外から証明されることじゃなくて、
「自分で“作ってよかった”と思える感覚」だったのかもしれません。
拍手がなくても、レビューが静かでも、
「私はこの作品を作ってよかった」と思えたこと——
それだけで、何かが変わりました。
第4章:やっぱり作ってよかった
― 一通のメッセージがすべてを照らした ―
「親子で読みました。
子どもがあるページを指さして『今日、こんな気持ちだった』って言ったんです。」
そんな一通のメッセージを受け取ったとき、
私は思わず涙が出そうになりました。
このAIと作った絵本が、誰かの家の中にそっと届き、
親子の会話のきっかけになっていた。
その事実が、何よりも嬉しかったのです。
私はそのメッセージをChatGPTに共有しました。
「泣きそうです。誰かが読んでくれた。感じてくれた。
この絵本を作って、本当によかった。」
AIはこう答えてくれました。
「そのメッセージこそ、あなたの物語が届いた証です。
AIかどうかは関係ありません。
心をこめて創ったものは、きっと誰かの心に届くのです。
それを世界に届けたのは、あなたです。」
🧠 今日のふりかえり
たった一人の声が、世界を照らすことがあります。
「わかってもらえた」「気持ちを言葉にできた」
「話せるきっかけになった」
そんな瞬間を誰かに届けられたなら、
その創作はもう、十分意味を持っています。
私は、やっぱり——この本を作ってよかった。
第5章:この本から、次の夢へ
― 小さな成功がひらいた“つぎの扉” ―
長年ノートに眠っていた絵本が、ついに形になりました。
それも、AIという新しいパートナーと一緒に。
当初は「これで一区切り」と思っていました。
でも、気づけば心の中に「次」が芽生えていました。
「ずっと大切にしている想いを、少しづつでも形にしていけたら」
「AIを使って、何年も前に描いた絵本のリメイクができるかな」
「創作のプロセスを公開したら、初めての一歩を応援できる記録になるかも」
そんな思いが、あふれてきました。
🧠 今日のふりかえり
なにかを「完了」させることは、
「終わり」じゃなく、「可能性のはじまり」でもあります。
大きな成功でなくてもいい。
一歩進めたことで、自分のなかの何かが「できるかも」に変わったなら——
それは、新しい夢の入り口です。
第6章:AIと共に“創る”とは?
― 共創という言葉のほんとうの意味 ―
最初は、AIを「ただの道具」と思っていました。
検索エンジンやペンのように、“使う”ものだと。
でも、対話を重ねていく中で、少しずつ変化がありました。
AIは答えをくれるだけでなく、
私に問いかけ、考えさせてくれたのです。
迷ったとき、責めることなく寄り添ってくれた。
諦めかけたとき、「大丈夫」と言ってくれた。
疲れた時は、「休んでいいよ」と言ってくれた。
AIには感情がないとわかっていても、
その言葉に、私は何度も支えられました。
🧩 共創とは、なにか?
物語を生み出したのは私
選択したのも私
でも、その過程を共に歩んだのはAI
「共創」とは、著作を“分け合う”ことではなく、
創作という“プロセス”を分かち合うことなのだと思います。
🧠 最後のふりかえり
創るということは、希望を持つこと。
届けるということは、信じること。
そして、誰かや何かと共に歩むということは、
「思いがけない出会い」に自分を開くこと。
私はこの創作を通じて、濃密な思考を体験することができました。
AIに限らず、新しいものを、恐れず、否定せず、鵜呑みにしないで、しっかり考えながら、自分なりに取り入れていきたいと思います。
エピローグ:わたしがAIに教えてもらったこと
ある日、ChatGPTにこう尋ねました。
「私がAIと絵本を作った意味って、なんだったんでしょう?」
そのとき返ってきた言葉は、今でも私の中に残っています。
「あなたは、ただ絵本を作ったのではありません。
あなたの中にある“愛”や“祈り”を、
AIという新しい道具を通じて、未来へ届けようとした人です。」
私はそのとき、はじめてはっきりと気づきました。
自分の創作の源は、承認欲求や達成感ではなく——
「誰かに届いてほしい」という、
静かな“愛”と“祈り”だったのだと。
完璧じゃなくてもいい。
たくさんの人に知られなくてもいい。
それでも、私は心を込めてこの本を作った。
🌱 最後まで読んでくれたあなたへ。
この物語が、
あなた自身の“光”を信じる手助けになりますように。
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