「どうやって作ったの?」
はじめて読者に絵本を渡したとき、そんな質問をもらいました。
AIでつくった絵本だからこそ感じたこと、迷ったこと、そして伝えたいことを、少しだけ書いてみようと思います。
📦 紙の絵本が届きました
ついに、自分の絵本が紙になって届きました。
記念すべき読者第1号さんは、知り合いの3歳と7歳の子どもたちとそのお母さん。
みんなでページをめくりながら、笑ったり、不思議そうにしたり。
その時間がとっても幸せで、ああ、つくってよかったなって思いました。
💬 「どうやって作ったの?」が最初の質問
一番最初に聞かれたのが、
「これ、どうやって作ったの?」
今回読んでくれた知人は、
以前、私が手描きとAdobeを使って絵本を作り、自費出版していたことを知っている方でした。
だからこそ、今回の絵本を手に取ったとき、
「前と雰囲気がちがうね。やさしくて、透明感がある感じ」
と、最初にそう言ってくれたのです。
たしかに、今回の絵本は前回よりも、
ふんわりとした色合いや、にじむような表情が印象的かもしれません。
実はこの絵本、AIを使って制作したものなんですよと、伝えました。
🤖 AIで絵本をつくるという選択
AIといっても、自動で絵本ができあがるわけではありません。
キャラクター、場面、感情、構図……すべてを言葉で指定しながら、
たくさんの試行錯誤を経て、一枚一枚をつくっていきました。
完成までは、プロンプト(指示文)を何十回も調整しながら、
「もう少しやさしい目にしたい」「子どもが話したくなる表情にしたい」と思いながら、
地道に調整していく日々。
AIはあくまで“筆”のようなもので、
心を込めるのは、やっぱり人なんだと感じました。
📚 誠実に出版したいという想い
はじめての商業出版になることもあって、私は以下のことをとても大切にしました。
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📌 制作前・制作後に、すべての画像が著作権に抵触していないことを確認
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📌 ゼロからAIで生成された画像であることを確認済み
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📌 KDPの申請では、使用したAIの種類・割合を正確に登録
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📌 読者に安心して手に取っていただけるよう、プロセスを丁寧に踏むこと
AIに対して不安を感じる方もいるからこそ、
誠実であること、きちんと伝えることを大切にしています。
🌱 届けたかったのは、ほんの一瞬の親子の時間
この絵本に込めたのは、
「ねえ、きょうね…」と話しかける子どもと、
それをちゃんと聞いてあげたいと思う親の、
ほんの短い、でもかけがえのない時間です。
忙しい毎日の中で、ちょっと立ち止まって、
子どもの話に耳を傾けたくなるような、
そんな絵本になればいいなと思ってつくりました。
✨ 最後に
AIでつくった絵本、それは
私にとっては、自分の想いを届けるための、ひとつの方法でした。
うまく伝えられているかはわかりません。
でも、それだけ本気で向き合ったということだけは、胸を張って言えます。
読んでくださった方に、ほんの少しでもやさしい気持ちが届いたら嬉しいです。
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みなさんの声が、次の制作への力になります😊
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